SHIN・MACHIKOBA 2

湯本電機株式会社 本社工場

準工業地域での町工場の街並みは建物のセットバックも少なく殺風景な街並みを構成してしまいがちだが、グリーンを建築前面に取り込むことで街に寄り添った工場ができるのではないかと模索した。
また、社内の人の流れと製作の過程が道ゆく人からも垣間見える工場にする事で、より一層「ものづくり」の現場を発信できるのではないかとの考えを共有し、道路側に縦導線の階段。ガラス越しに製作現場が見えるゾーニングの提案を進めてきた。

1階は製作物の搬出入が頻繁に行われる為、上階にはね出した屋外階段と一体の構造体によるグリーンボックスを作り込むことで、建物から植栽が生えているような一体感を生み出す事ができた。セットバックした建物から迫り出すグリーンベルトは通る人の目を引きキャッチーな存在となった。

平面計画は無駄のない導線を確保し、その導線上に設備系統を配することで容易に更新可能な設備計画としている。ガラスに囲われた会議室には吸音効果のあるフローティング天井に設備機器を配置し、製品検査室ではミクロン単位の精度を追求する厳密な検査を行えるように照度と空調管理を実現した。
北側の増築はエキスパンションによるブリッジでつながることでグリーンベルトも延長され全体計画は完成した。